被曝から身を守るには 換気やめ屋内で待機、ぬれタオルでマスク

日本産経新聞の3/14付の記事に「放射線の対策」記事がのってました。

信頼性の高い内容だとおもいます。 人ごとではない状態になってます。 基礎知識として。

出来ることなら、なるべく影響の無い場所に避難したほうが良いとおもいますが・・・

Q 放射性物質とはなにか。

A ガンマ線や中性子線といった放射線を出す物質を放射性物質と呼ぶ。今回のように体について汚染(被曝)されると、周囲に放射線を出し続けるため、除染をしなければならない。

Q どうやって除染をするのか。

A 汚染した服をビニール袋に入れ、体の汚染した部分を洗い落とす。最寄りの救護所で汚染度合いと部位を測ってもらい除染をしてもらう。医療関係者向けマニュアルでは、ぬれガーゼなどを使い中性洗剤でふき取るか、ブラシなどでこする方法を紹介している。

Q 放射性物質による汚染や放射線の被曝を防ぐことは可能か。

A 身を守る3原則は、放射性物質や放射線から「距離を とる」「当たる時間を短くする」「遮蔽物で遮る」。タオルを水でぬらして顔に当てる、換気をやめて家の外に出ない、などが重要になる。放射性物質を吸い込 んだり飲み込んだりすると、肺などに付着したまま放射線を出し続け、体内が被曝し続けることもあるため、気をつけなければならない。

自治体や保健所が保管するヨウ素剤(ヨウ化カリウム)を服用することも予防策だ。原子力災害では大気中に放射性ヨウ素が放出される。これは甲状腺で集中的に取り込まれ、甲状腺がんなどの原因になるため、事前にヨウ素を取り込み甲状腺を守る。

マニュアルは「皮膚や傷の汚染が直ちに患者の生命にかかわることはほとんどない」としている。放射線も距離が離れるほど大きく弱まり、過度に不安になることはない。落ちついた行動が求められる。

Q 今回の事故では、どのくらいの放射線量がでているのか。

A 福島第1原発の境界で測定された放射線量は13日午 後1時50分時点で、1時間当たり約1500マイクロシーベルト。例えば、胃のX線検査は1回600マイクロシーベルト、コンピューター断層撮影装置 (CT)では1回6900マイクロシーベルトで、福島原発付近では人体に大きな影響を与えるほど強い放射線は出ていない。それでも、1年間に浴びる放射線 量の基準は1000マイクロシーベルトとされるだけに、注意はいる。

[日本経済新聞朝刊2011年3月14日付]